多重債務を解決するなら、高い金利の借入先から完済していくという方法があります。

自分に向いている借金返済方法なのか、どのような点に注意すればいいのかなどを見てみましょう。

高金利の借入は早く無くした方が得

コイン

同じ借入額でも、金利が高ければ高いほど支払わなくてはいけない額が大きくなってしまいます。 利息は『元金×金利÷365×借入日数』で計算することができます。

つまり、元金と借入日数が増えれば増えるほど、支払わなくてはいけない利息も増えてしまうのです。 金利が高ければよりいっそう利息が倍増しますので、高金利の借入ほど長期間借りない方がいいのです。

もし複数ある借入先の中でどれか高金利のものがあれば、そこを集中的に返していきましょう。 そうして少しでも早く返すことができれば、支払う利息の節約にもなります。

高金利から低金利のローンへ借り換え

基本的には高金利の借入から早めに返済していった方がいいのですが、それほど金利に差が無いこともあります。 消費者金融の金利はほとんどが17.8%から18%なので、これではどこから返していってもあまり変わらない気がします。

そんな場合は、より低金利のローンに借り換える方法もあります。 例えば年利18%借入額が50万円の借入が3社あるとします。 そのうちの1社を低金利の新たなローンに借り換えるという方法ですね。 1本化が難しければ、そのような方法もあります。

例)50万円の借入を年利18%から15%のローンへ借り換えした場合 18%:月々10,000円ずつ支払った場合利息の支払い総額は約195,532円 15%:同じく10,000円ずつ支払ったら利息の総額は162,935円

支払う利息の額の差は、32,597円となります。 元金が高ければ高いほどその差は広がっていきます。 借り換え後は他の高い金利の借金を重点的に返していきましょう。

ただし、借り換えをするにはもちろん審査があります。 3社借入がある時点ですでに多重債務ですから、審査に通らない可能性もあります。 金融機関では借り換えローンなどを提供しているところもあるので、そのようなローンの申込を検討してみるのもいいでしょう。

明らかに高金利な借入があるときに向いている

中小のいわゆる街金と呼ばれるような消費者金融では、結構高い金利のところが多いです。 そのような借入先は一刻も早く返済していかなくてはいけません。

しかし、低金利ローンへの借り換えができるならまだしも、複数の借入の金利が軒並み18%では正直どれを先に返しても同じです。 その場合は借入額が少ないところや早く付き合いを止めたいところを選んで、借金返済に集中していくようにしましょう。